きれいな衿元のためには、半衿のつけ方にもちょっとしたコツが必要です。
とはいえ、そんなに難しいことではありません。初めて方が、よく戸惑うのが半衿のつけ方ですが、きものに慣れている方なら、さまざまな工夫をしています。
ここでは、差し込む衿芯を使った半衿のつけ方を紹介します。
ご自分で半衿を付けるのが苦手な方・綺麗に刺繍柄を見せたい方は、半衿付けのご注文 も承ります。

- 長襦袢
- 半衿
- 衿芯(差し込みタイプ)
- マチ針
- 縫い糸
- 縫い針
- くけ台
- アイロン

半衿全体をアイロン掛けします。
アイロン掛けは、絹の場合は中温で裏から、ポリエステル衿の場合は当て布をします。

半衿の両端を2、3センチ折り込み、軽くアイロンを掛けます。
半衿を折り込むのは、長襦袢の地衿に紐が付いている場合等、半衿の長さ調整のためです。
縁に沿って、しつけ縫いをします。
しつけ縫いとは、本縫いではなく、縫い目や折り目を固定するために、仮にとじたり、押さえ縫いをしておく縫い方です
半衿の耳の片方を約1.5cmほど裏に折り込み、アイロンを掛け折り目をつけます。
長襦袢の衿の表側(外側)を出し、背中心と半衿の中心を合わせ、マチ針で留めます。
背中心から、両肩あき、半衿の端までマチ針を留めてゆきます。
半衿の端から、くけ縫いをします。
端まで縫えば、表側の衿付けが完成!
くけ縫いとは、一針すくって、その針目を返して一針進む縫い方です。この場合は、半衿と長襦袢の衿のそれぞれの折山から0.1cm内側を、両方同じ間隔(0.5〜0.7cmくらい)で表に出ないようにすくって閉じていきます。

長襦袢の内側(裏側)を出し、長襦袢の衿幅に合わせて半衿を折ります。
(5)・(6)と同様に、背中心から、両肩あき、半衿の端までマチ針を留めてゆきます。ここで軽くアイロンを掛けておきます。
(7)と同様に、半衿の端からくけ縫いをしてゆきます。端まで縫えば、内側の衿付けが完成!

衿芯を長襦袢の内側の衿に差し込んで、完成です。
差し込む衿芯は、長襦袢の衿の内側に差し込みます。外側に差し込むと、着たときに衿芯の形が表に響くので注意が必要です。